家に一人でいる時もあるし、家族といる時もあります。また友人を招き食事を共にすることもあります。
家は住む人の関係が作られる場所です。心地よい関係性が結ばれる家は心地よい家になります。それは目に見えない心地よさの一つです。
私が特に大切だと思われるのは夫婦の関係性です。夫婦の関係性は子供にも大きく影響します。夫婦がお互い違う生活環境の中で育ってきたため、生活に対する価値感が違います。それ故にすれ違いが起こり帰りたくない家になることもあります。
夫婦の関係性はルールを決めることによって上手くやれることもありますが、仕組みによっても関係をよくすることができます。
例えばトイレの電気があります。トイレの電気の点けっぱなしかどうかで不和が生まれるくらいであれば、センサーライトにすることでそうした小さな不和は生まれなくなります。あるいはモノを使う場所としまう場所が一致していれば、片付けに対するストレスは小さくなります。家事動線がシンプルであれば、家事の分担を容易にし家事にかかる時間を短くすることができます。
最近では特に家電や設備によって家事自体の負担が減っていますが
、家自体にそうしたデザインが施されていればお互いが無理なく楽しく生活することができます。
お互い生活する中で小さな価値観の違いを許容や解決し、お互いの関係性や距離感を整えることも家の重要な役割の一つです。